麓の乗鞍高原の温泉宿に泊まり、翌日早朝から乗鞍岳を登り、下山後ゆったりと再び温泉に入るという計画で乗鞍岳に行ってきました。
- 日程: 2024年7月28日(日)-29日(月) 晴
- 参加者:Y.T.(リーダ)、S.A.、A.F.、Y.N.(記録・感想) 計4名
- 行程:
- 7/28:新宿10:00=(あずさ13 号)=12:37 松本12:50=(松本電鉄)=13:20 新島々14:10=(バス)=15:11 楢の木坂~15:16 美鈴荘(泊)
- 7/29:美鈴荘5:30~5:37 楢の木坂5:51=(バス)=6:49 乗鞍山頂(畳平)7:00~7:39 肩の小屋~8:40 剣ヶ峰(頂上)8:56~9:49 肩の小屋9:57~10:30 県境広場~10:41 乗鞍山頂(畳平)10:47 =(タクシー)=11:27 美鈴荘13:58~14:02 楢の木坂14:15=(バス)=15:13 新島々15:25=(松本電鉄)=15:55 松本16:30=(あずさ46 号)=19:08 新宿
夕方、宿にて温泉(久々に熱い温泉の露天風呂)ときのこ鍋を堪能した後、翌日、4 時半起床で5:30 に宿を出発します。下山後、この宿に戻ってきますので背中はサブザックです。バス停手前の仕出し屋で朝食用のおにぎり弁当を受取り(この弁当はとても美味でした)、バス停に到着します。ここで心配しましたのはバス停の表示ダイヤが全く違っていたことです。ですが、我々の計画通りバスが到着しました。(アルピコのバス停時刻表の信頼度が一気に下がりました。)
終点畳平に近づいてきますと、車窓から見覚えのある山容が視界に入ってきました。奥穂高と前穂高です。さらにその奥、槍ヶ岳まで眺めることができました。これは、この先が楽しみとバスを降り、畳平からいよいよ山頂目指して出発します。
遊歩道分岐付近でコバイケイソウ群落に遭遇し、思わず撮影。その後、歩き易い幅広の未舗装路を歩いていきますと、左手に遠く山並みが見えます。よく見たら、南アルプスでした。(残念ながら富士山は見えず) 途中、肩の小屋を通りますが、メンバーは特に休憩は不要ということでこの先、高度を稼ぐ登りにかかります。
ですが、頂上手前の稜線に上がりますと、風が一気に強くなってきました。「てんくら」では、本日強風のためC ランク予報でしたが、見事にその予報は当たっていました。女性お二人はサングラス、日焼止めマスク(UVカットマスク?) で顔が覆われておりますが、眼鏡だけの私には、頬に細かい砂がチクチクと当たり、昔、バイクで雨の中、曇るためシールドを開けて高速道路を走った時と同じ感触を思い出しました。
もうすぐ頂上という箇所では、ガスの流れが速くガスったりガスが切れたりと状況が常に変化していました。10:41、頂上に到達です。山頂に建つ乗鞍本宮の風下にて4 人で休憩していますと目の前のガスが一瞬吹き飛び、御嶽山が目の前に現れました。(感動モノでしたが残念なことにシャッターチャンスを逃しました) 風は相変わらず強いため、下山を開始します。すると雲海の上に前穂高のピークが目に入りました。ですが奥穂や槍のピークは雲の中でした。こんな強風の中、登山者が次々とやってきます。ですが肩の小屋の手前まで降りますと、強風はピタリと止んでしまいました。その後、気分よく未舗装路を緩く下っていきますと、右下の雪渓で夏スキーを楽しんでいる人々(約20人)を見かけたり、八ヶ岳の稜線が眺められたりしました。そして歩いているうちに槍ヶ岳のピークがガスの切れ間から姿を現し、路傍ではヨツバシオガマ、ウサギギク、イワギキョウ、イワツメクサ、コマクサなどの高山植物を撮影し、山行のフィナーレを迎えました。
畳平から宿に戻り、再びゆったりと入浴し、気分よく松本へと向かいました。参加者の皆様、お疲れさまでした。特にY.T.リーダには宿の手配等、誠に有難うございました。
個人的には13 年ぶりの乗鞍岳でしたが、以前はガスの中を歩いただけで、今回初めて槍・穂高、八ヶ岳、南アルプス、御嶽山(一瞬)などの眺望が得られ、強風でしたが、天気に恵まれ、とても満足のいく山行となりました。