身延山(2025/3/24)

 入会して2度目の山行は、自分へのチャレンジとしてリーダーの企画、山梨百名山、身延山に参加させていただきました。一週間前は雪、前日は夏日になるなど気温の変化が激しく残雪やしだれ桜の様子も気になりながらあずさ1号に乗り込む。甲府駅で皆さんと合流し身延駅へ。身延駅の駅舎が想像より立派で駅前は整備されていて観光地であることを実感する。バスに乗ると間もなく壮大な久遠寺三門前に到着。総ケヤキ造りの堂々たる門は、日本三大門であることを彷彿させる。「空」「無相」「無願」の三解脱をあらわす三門をくぐると、捨てるべき3つの執着から解放され、清められ感覚になった。そして、目の前には本堂へ続く287段の石段の菩提梯が現れる。高低差104mの石段にスタートから全精力をつかい汗だくになる。

  • 日程: 2025年3月24日(月)  曇
  • 参加者: M.Y(リーダ)、T.K、A.F、Y.T、Y.N(記録)、S.T(感想)  計6名
  • 行程: 新宿7:00=(特急あずさ1号)=8:27甲府8:45=(特急ふじかわ4号)=9:36身延9:45 =(バス)=9:57身延山バス停9:58~10:02久遠寺三門10:10~10:24久遠寺10:40~10:52十如坊(鬼子母神堂)入口~11:29大光坊11:35~12:23法明坊12:31~12:54身延山頂上(奥之院思親閣)(昼食)13:40~14:05追分感井坊14:09~14:53松樹庵15:01~15:19妙石坊~15:29雨具着用15:33~15:37日蓮聖人御墓入口~15:46久遠寺三門~15:51身延山バス停16:05=(バス)=16:20身延17:10=(特急ふじかわ9号)=18:03甲府18:35=(特急あずさ50号)=20:09新宿


 登り切れば涅槃に達するという意味の梯は、南無妙法蓮華経の7文字になぞらえ、7区画に分けられている。踊り場のようになっているため幸いにも7回小休止できた。皆さんと励まし合いながら登り切り久遠寺へ。有名な「しだれ桜」がお出迎え。まだつぼみ固くこれからの状態だったが風情を感じ写真をとりまくる。梅は満開状態で出迎えてくれた。
 ケーブルカーを横目にいよいよ山頂に向け出発。暫くは舗装路を歩き奥之院参道東コースへ。黙々と歩く。他の登山者はいない。疲れてきた頃、甘酸っぱい匂いがほのかに感じてくる。見渡すと黄金色のミツマタが我々を癒してくれる。ミツマタは万葉集にも度々登場し、幹は平安時代の和紙の原料との説もあり、平安時代に思いを馳せながら上っていく。

 ようやく展望の良い場所へでると、春霞で覆われていたが、目をこらすと富士山が! 肉眼で確認することができ思わず歓声!またまた元気になる。杉林を上って上って・・残雪があらわれ・・ついに身延山頂到着!! 達成感に包まれる。北側展望台の案内図を見ながら山を確認する。今回は平日のため登山道ではケーブルカーからの下山女性おひとりにすれ違っただけであったが、山頂はケーブルカーでの観光客でごった返していた。

 昼食をとり、下山へ。奥之院参道西コースを下る。追分感井坊を通りしばらくすると千本杉のエリアに。天然記念物の千本杉は、幹囲が5メートルあろう巨木もあり圧巻。写真撮影満載の山行。そして林道から分かれると、またまたミツマタが満開!最後の気力を与えてくれる。

 下って下ってようやく参道へ。車道を歩くころ、雨が降りだし雨具を装着する。山頂付近で、雨雲がたちこめる場面もあり心配していたが、車道に下りてからの雨だったので、私は傘で対応することができた。久遠寺三門に戻る道中は、寺も点在し桜が満開の箇所もあり楽しめた。久遠寺は水がきれいなため生ゆばや、久遠水目薬も売っていた。
 道中は、アップダウンも少なく道幅も広く歩きやすかったが、距離があったためふくらはぎがパンパンに。歩きごたえのある山であり充実感に満たされた。
綿密な登山計画を作り、リードして下さったリーダーのおかげで時間通りに無事に下山できました。感謝しております。身延山駅にもどり皆さんと缶ビールで乾杯。リーダーはじめメンバーの皆様のおかげで、最高の山行でした。素敵な時間を過ごさせて頂きありがとうございました。