今回リーダーを務める私E.Fは、実は今日が今年初の公式山行である。天気は生憎の曇り予報。束の間でも富士山が見えれば良いのだが…。要塞のような岩殿山の山容を眺めながら、期待と不安が入り混じりつつ登山が始まる。
- 日程:2024年10月26日(土) 曇り
- 参加者:K.S.、K.I.、T.K.、E.F.(リーダ・記録) 計4名
- 行程:
- 8:50 大月駅 9:00-9:30 畑倉登山口 9:35-9:40 鬼の岩屋 9:45-10:20 岩殿山 10:30-10:40 岩殿城跡 10:45-11:25 兜岩 11:26-11:50 天神山 11:55-12:05 稚児(チゴ)落し(昼食)12:45-13:25 浅利側登山口-14:00 大月駅(うづきで地元の方と長時間の反省会)16:15
大月駅からの長い車道歩きを経て、畑倉登山口に到着する。途中、通過した強瀬(コワゼ)登山口が落石の恐れで通行止めのせいか、登山者が少ないような気がする。畑倉登山口のカウンターを押して出発する。すぐ分岐があり、例会でお勧めされた鬼の岩屋に立ち寄る。
前日の雨のせいか、洞窟の上部から水がしたたり、人が何十人も入れそうな広さは、鬼の住処にぴったりだ。台座があり、地層が観察でき、コウモリがいないかどうか思わず探してしまうが、残念ながら見当たらない。
登山道に戻り、登り始める。前日の雨で滑りやすい。風がなくて思ったより暑く、Tシャツ1枚で十分だが、この時季に蚊に刺されてしまう。途中で 10 センチ以上の大きさのヒキガエルを見つけ、しばらくぶりで懐かしい。
すぐに岩殿山山頂に着く。スカイツリーと同じ高さの山頂は広いが、曇天で富士山はやはり見えず。岩殿山頂は秀麗富嶽十二景に選定されている分、残念だ。先に進むと岩殿城跡があり、石碑、看板、あずまやが設置され、行きで目の前を通り過ぎた東横INほか、大月市街が眼下に広がる。
岩殿城跡分岐点からは山道に戻り、稚児(チゴ)落し方面へ向かう。以前は鎖と鉄の杭を使って登るような岩場を通ったものの、現在、鎖場コースは閉鎖され、林内コースを通る。だが、崩落している箇所があり、設置されたロープで恐る恐る下って行く。
展望がきかない天神山を通り過ぎると、左前方に目指す稚児落しの岩肌が見え、近づくと圧巻の眺めだ。富士山は見えないが、近くの絶景がくっきり見えるのはありがたい。その迫力を間近に感じながら、昼食を取る。稚児落しの上に人が見えるが、崖の下に落し物をしたら絶対拾えないし、何かのアクシデントでその人自身が落ちないか心配になるような景色だ。稚児落しの名の由来は、戦国時代、連れた稚児の泣き声が追っ手に聞こえないよう、その子を谷底に落としたという伝説から来ているらしいが、残酷な地名なので改名した方が良いのではないかと思う。
稚児落しを左に見ながら、一気に下っていくと沢の音が聞こえ、民家の屋根が見え、浅利登山口に出る。そこからの車道歩きがまた長いが、久しぶりのうづき(大月にある定番の居酒屋)までの我慢だ!!
岩殿山お疲れ様。かんぱい!